釣りもエスカレートする?

海外釣行
ソルトウォーターフライ
レース用エンジン
ビッグゲーム


 幼少の頃に連れられて行ったのがキッカケで「釣り」と言うものを知ってしまった。初めて釣ったのは淀川のハゼで、何だか解らずに仕掛けを挙げると、10cmにも満たないハゼがぶら下っていました。今で思うからこそ何でもない事ですが、その時は大変な感動を覚えたものでした。釣り人なら誰でも同じ経験があると思いますが、人の満足感と言うものは、果てしなく恐ろしいもので、釣りにのめり込めばのめり込む程、より大きな魚をより多くの魚をと考えてしまうものです。ようは、満足しきれなくなるわけで、常に新たな刺激を求める人種が我々(釣り人)だと思います。思い返せば、今に至る迄に様々な魚を釣ってきましたが、確かに初めて釣った魚は新鮮にも思え、時には心をも動かされた事もありました。その魚が、レコードフィッシュともなれば、一層その魚に思いが入り込んでしまうものです。釣りをしない人によく言われる事は「何でそこまでして釣りたいの?」と言う質問をされますが、これも確かに釣りをしない人には理解の出来ない事かもしれません。食べれもしない魚を釣りに、わざわざ外国へ釣りに行ったり、ブラックバスを釣るためだけに数百万円もするバスボートを買ったりと、釣りをしない人から見ると正気の沙汰ではありません。これも全て、満足感を得たいが為の手段で、いわゆる「エスカレート」と言うヤツでしょう。これらは、何も釣りだけに限った事ではありません。交通の手段として使う車も同じで、ただ移動したり物を運ぶだけの為なら1000CC以下の排気量の車で充分だと思います。 しかし、一旦車に入れ込むともうただ走るだけの車では、済まなくなる訳で、‘より速く’‘より美しく’‘より高性能’な車へとエスカレートするものなのです。そしてこれも、釣りと同じで速く美しい車を手に入れた時、その感動と満足感を同時に手に入れる事になるのです。女もそうだと思いませんか?付合ってしばらくは、こんないい女は居ないと思っていても、しばらくすると、もっといい女が現れないかとか、他の女性の方がよく見えたりするものです。(申し訳ございません。これだけは私の偏見で必ずそうではありません) この様にエスカレートとは、大変恐ろしく又素晴らしい事なのかもしれません。後になって冷静に思えば、‘あんなに熱くなっていたのだろうか’とか‘あんな事にお金を使わなければよかった’とか思っています。 しかし、熱くなっている時程、幸せな時はありません。時には、周りのものが見えなくなったり、何も手につかなくなる事もあるのです。釣りに限って言うと、ある目的の魚を釣る為に遠征する事を決めたその時から、思いはまだ見ぬ魚の姿を求め準備に、情報集めにと幸せな時が始まるのです。これは、まるで子供が遠足の日の前に嬉しくて眠れないのと同じ様なもので、こう言う釣り人は、ある意味で大人になりきっていないのかも知れませんね。今一度、初めて釣った魚の事を思い出して見るのも良いと思いませんか?例えば、小魚であってもその魚に感動した時の事を思い出す事によって、今釣っている魚の価値感さえも変わってくるかも知れません。大きい魚だけが、速い車だけが、綺麗な女?だけが価値感が高いとは限りません。知らぬ間に、自分自身の満足感や価値観が一人歩きし、気が付くと、とんでもなく高い所に行ってしまっている・・・。 ‘最初はこんなはずじゃ無かったの’にとか、‘こんな事になるとは夢にも思わなかった’とかと言う状態を招く一番の原因が、このエスカレートなのです。気を付けましょう!体験談(笑)





Pantera-GTS
Testarossa
LP-400



■松浦昌治スペシャルのトップに戻る■



index に戻る