レースもトーナメントも同じ?

ドラッグ・レース仕様
ドラッグレース
バス・トーナメント
レーシング・カート


 釣りの技量も車の性能も最後には競いたくなるものかも知れません。 車は、自動車の発明当時から性能とドラバーの運転技術を競うモータースポーツ(カーレース)があり、釣りの世界でも技量を競うトーナメントが各地で開催されています。 レースの世界では、フォーミュラーカーレースやインディカーレース、それにドラッグレース等が最もメジャーとされており、釣りのトーナメントでは、B.A.S.S主催のバスマスタークラシックやハワイ島のハワイ・インターナショナルビルフィッシュトーナメント等があります。 レーサーやトーナメンターは、全て勝つ事を目的に大会に参加するわけで、理由は賞金や名誉、中にはそのプレッシャーがたまらなく好きと言う人もいる様です。 カーレーサーもフィッシングトーナメンターも共通点は、とにかく競いたい!勝ちたい!と言う事でしょう。 釣り人の自慢話を聞いていると、よく「俺は誰々よりも、大きい魚を釣った!」と言うのを聞きますが、熱い釣り人程「俺も何時かは、大物を・・・」と思っているに違い有りません。私もそうですが、同じ釣りを趣味としているのであれば、何時かは日本記録を!いつかは世界記録を!と思っています。(釣れませんが・・・)私の場合何でも熱くなり易い性分で、町中を車で走っていても、遂々先を越されると抜き返したくなります。(20歳代の頃)そこで止めておけばいいのに、遂々熱くなって車の中身に迄手を加え、遂にはレースに迄参戦する事になってしまいました。‘しまいました’と言うのも変ですが、もうそうなれば自分でもストップが効かなくなるのです。 一面のナブラを目前にルアーを投げるなと言う様なものです。(少し違うかな?) 特に街中で一番腹が立つのは、信号が変わると同時に一瞬にして先を走られる事です。これに勝つには、車の加速性を高めなければなりません。 当時は、ニッサンのL型エンジンとマツダのロータリーエンジンの全盛期で、私もL型3.3リッターのマシンを所有していました。
ところがある日、ロータリーターボ掲載のRXー7に完全にブッチ切られてしまいました。ある程度加速性には自信があったのですが・・・
これでは、勝てないと思い次に選んだのが大排気量とビッグトルクのアメリカンV8だったのです。初めからエンジンを積み替える目的で、1975年型のコーヴェット・スティングレー5700ccをベースに車作りにかかったのです。ところが国産のエンジンのチューニング技術には目を張るものがありました。いくら大排気量のエンジンを載せたアメ車でも、車重が災いして軽量の国産車に及びません。そこで止めればいいのに、更に排気量の大きいCu454エンジンを積み替え、ニトロイジェックション装置などと言う小細工まで付けてみたのですが、これにはさすがに驚きました。まるで、蹴り出される様な瞬発の立ち上がりとハンドルをしっかり握っていないと、コントロールを失いそうな加速性を手に入れたのです。シグナルレースでは、向う所敵なし!で750ccのオートバイをもブチ抜く車に仕上がったのです。 丁度、その頃車の雑誌で加速性を競うドラッグレースが日本国内でも行われている事を知りました。(26歳の頃)ドラッグレースはアメリカで盛んなレースで、最もシグナルレースが発展したレースと言われています。アメリカには、ナショナルホットロッドアソシエイション(N.H.R.A)と言うドラッグレースの協会があり、幾つかのレギュレーションによってプロのレースを主催しています。釣りの協会で言うと、フロリダに本部があるインターナショナルゲームフィッシュアソシエイション(I.G.F.A)の様な団体で、車の排気量や形態によってクラスがあり、そのクラスごとに加速性を競う訳ですが釣りの団体I.G.F.Aがラインのクラスによって、記録を認定しているのと良く似ています。日本では、雑誌社やチューニングショップが主催しているドラッグレースとJAF(日本自動車連盟)が公認しているドラッグレースがあり。JFA公認のドラッグレースに参加するには、必ずライセンスが必要です。結果は振るわず、いつもレース直前にミッショントラブルを起こしたり、スタートと同時にシフトミスをしてしまったりと全くついていませんでした。有り余るパワーを100%地面に伝える事が、これ程難しいとは・・・。たった、400メートルを走り抜けるだけの単純なレースだから難しいのかも知れません。 これは、釣りでも言える事ですが、簡単に釣れる魚程突き詰めれば奥が深いものかも知れません。




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