探検釣行記 海外編
カナダ バンクーバー島


バンクーバー国際空港

釣り好きのロディー機長と

ロッジ前のマリーナ


カナダのブリティッシュコロンビア州にあるバンクーバー島は、ベーリング海からの寒流の影響を受ける為、サケ類やマス類の宝庫と言われています。特に、チヌークサーモン(キングサーモン)は、毎年盛大なサーモンダービーが開催され、世界中からの参加者で盛り上がります。その他にも、コーホサーモンやシルバーサーモンの大型が釣れる事でも有名です。チヌークサーモンは、普通産卵を意識し河口域に集まる頃に、ボートからカットヘリング(ニシンの切り身)を付けて狙うのが一般的とされていますが、バンクーバー島の南部にあるバンクーバー島の沖には、8〜9月頃に沖合いを回遊するチヌークサーモンの群れをボートから、しかもキャスティングで狙う事の出来るシステムがあるのです。この事はまったく知りませんでした。日本では、ボートからのキャスティングと言うとシーバスとシイラがポピュラーですが、このバンクーバー島ではチヌークサーモンがボートキャスティングの相手とは・・・ここのシステムは、チャーターボート(仕立)と乗合船とがありますが、いづれもカナダ政府の発行するライセンスを買わなければなりません。それに、バッグリミットは1人に付き3匹迄に決められています。使うルアーの種類は自由ですが、フックは全てバーブレスフックしか使えない事になっています。少し厳しい気がしますが、さすがスポーツフィッシングの先進国って感じです(今の日本に最も必要な事)。


バンクーバー島にあるマリーナ

チヌークサーモン

カナディアンインディアンの娘?

私の乗ったボートは15人くらいが乗れる乗合タイプのボートで、この日はカナダ人のグループとシカゴから来たアメリカ人のグループとで乗り込みました。港を出て30分程走った所でポイントに着きましたが、この日は波が高く船の上に立っているのがやっとの状態。カナダ人のグループは、早くも船酔いでダウン。キャプテンが早口の英語で盛んに‘rugh water today’と繰り返していました。私は日本から持参したシーバスロッドに40グラムのジグを付け、早速キャストを開始しました。しかし、波で足元が安定しないのと風でラインスラックが出てかなり釣りづらい状況でした。おまけに、9月と言うのに風が冷たく、寒いのです。考えてみれば、このバンクーバー島は北海道よりも北にあり、寒流の影響も手伝っているのでしょう。大阪を出発した時は、蒸し暑かったのに〜(涙)真面目にキャストを続けていると、突然キャプテンが漁探を見ながら何やら叫んでいます。どうやらルアーを沈ませろと言う指示。キャプテンに言われた通りに沈めてみると、一発で食って来ました。それが、驚いた事に沖合いを回遊するチヌークサーモンの若魚は、フックアップするとまるでシイラの様にジャンプを繰り返し、中々のファイトを見せるのです。その後も、立て続けにヒットがあり、2本のチヌークサーモンをキャッチ。しかし、昼前から更に波が高くなり当りが無くなりました。そこで、更にジグを沈めてみると、今度は変なアタリ?どうやら、沈ませ過ぎたみたいで釣れたのはオレンジファンドロックフィッシュと言う何やらカサゴとメバルの合いの子の様な変なヤツで、日本には居ない根魚でした。するとデッキハンドが来て、さっさとこの魚をクーラーボックスにキープしてしまいました。大変美味しい魚だそうです。(旨い魚をキープするのは、日本もカナダも同じ)それにしても、こんなもんが・・・
2日目、3日目とも波が高く、同じ条件下での釣りでしたが、日本では出来ないチヌークサーモンのボートキャスティングを満喫する事が出来ました。バンクーバーへのアクセスは、日本から(東京・大阪)からの直行便が出ており、約11時間でバンクーバー国際空港に着きます。バンクーバー空港の南ターミナルにフィッシングガイドのフロアーや宿泊案内所等があり、当日の宿泊予約も受け付けてくれます。又、タックルショップ等もあり、現地の釣況等も教えてくれます。注意しないといけない事は、日本との時差は8時間ですが気温差は何と10℃もあるのです。風邪をひかないように!


チヌークサーモン3キロ

ホエールウォッチングもできる

ホテル前の桟橋



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