探検釣行記 海外編
オーストラリア グレートバリアリーフ
クィーンズランド州上空 |
ケアンズ市街 |
グレートバリアリーフは、オーストラリアの北部に位置し世界最大の珊瑚礁として有名です。
その大きさは日本の国土に例えるなら、北海道から沖縄くらいもあります。有り難い事に関西新空
港がオープンしてから、オーストラリアのケアンズ迄の直行便がスタートし約7時間半のフライト
でケアンズ国際空港に着きます。しかも都合の良い事に、22時頃に飛び立つ便があり、現地には
AM5時半(現地時間)位に到着する為、その日も有効に使う事が出来る訳です。しかし、私の様
に時期を間違えると、とんでもない事になります。ケアンズは、亜熱帯地域に属し2〜4月頃は
雨期に当ります。1度低気圧が近づくと、一週間は雨が降り続きます。私が最初に訪れたのは3月
中旬頃で、その時もケアンズに着くなりどしゃ降りの雨。幸いに、翌日には雨も上がり何とか出船
する事は出来たものの、低くたれ込めた雲から今にも降り出しそうな状態でした。この時、泊まっ
たホテルはケアンズ市内にあるアカシアコートホテルで、ホテルからマリーナ迄は車で約10分位
の所です。しかし、ボートに乗るなりデッキハンドのウイルソン氏から、今日は雨の後でタフコン
ディションと言われました。ところが、最初のポイントに着いての一投目からトレバリーがヒット!
6キロ位の小型ではあるが、1投目から食って来るとは?。その後も、5投に1回くらいのペース
でバイトやチェイスがあり、または1メートルを越えるヨコシマサワラや10キロクラスのハタ等
が釣れると言う、沖縄でトレバリー釣りをする事を思うと、さまにパラダイス状態なのです。ガイド
はこれでもタフコンディションと言っていたが、グッドコンディションの日だと一体どれくらい釣
れるのでしょう?ガイドの話では、トレバリーの型は小さいが多い日には1日に30発くらいヒッ
トがあるそうです。さすが!世界一の珊瑚礁は、トレバリーの濃さも世界一なのです。
グリーンアイランド |
小型のトレバリーは入れ食い |
マッカレルの仲間(日本には居ない) |
翌日も天気は悪かったものの、波も無く予定通りケアンズの港を出て沖のリーフを目指しました。この日
は水深50メートル位のボトムで、日本で流行のジギングを試してみました。しかし、この日チャ
ーターしたボートはもともとトローリングメインのボートで、あまりジギングと言う釣り方の経験
は無い様で船は立たないは、掛けた魚もろくにランディング出来ずと言う悲惨なボートでした。
教訓としては、チャーターする前に予め自分がしたい釣りをボートのキャプテンに充分に伝えて
おくが事が大切でしょう。ケアンズには、様々な仕様のボートがあり、中にはダイビング専門のボー
トや水上スキー専用のボートで釣りのガイドをしている場合もあるので、注意が必要です。
結局、ジギングではコーラルコッドやポテトコッドが良く釣れましたが、やはりこの場所もサメが
多く下半身の無いイソマグロや頭だけのヨコシマサワラも…。グレートバリアでの釣りは、ケアン
ズから出船するトレバリー釣りの他にもタウンスビル沖のブラックマーリンやヨーク半島沖のロ
ングテイルツナ等も面白く、時期によっては1.000ポンドを越えるブラックマーリンを狙う事も出
来ます。しかし、ブラックマーリンの大型を狙うのであれば、ケアンズ北部にあるリザードアイラ
ンドと言う島が有名で、世界中のビルフィッシャーがグランダークラスを狙いにやって来ます。
宿泊するホテルはケアンズ市内にも沢山ありますが、出来れば海岸に近いホテルでしかもマリーナ
迄徒歩で行ける距離にあるホテルが便利です。チャーターするボートもホテルで手配して頂くか
ケアンズ郊外にあるフィッシング専門のガイドサービスを利用するのも良いでしょう。但、自分の
したい釣りの内容をはっきりと伝えないと、中にはただのクルージングボートだったり、ダイビン
グ兼用のボートだったりする事もあります。ボートのチャーター料も様々で、大きさや装備によっ
てかなり違ってきますが、目安として35フィート位のボートでキャプテンとデッキハンド1人
付きだと、オーストラリアドルで半日400ドルくらい、1日でも500ドルくらいでしょう。
ファイト中! |
トレバリーのスクランブル |
魚影の濃さはバツグン! |