探検釣行記 海外編
カイルアコナ ハワイ


ハワイ島

トローリングの基地

コナ沖


ハワイ諸島の中で、一番大きな島(ハワイ島)にあるカイルアコナは、あの世界一大きなカジキ釣り大会(H.I.B.T)が開催される事で知られています。その為かコナの港にあるボートは殆どが、トローリング専用のクルーザーでした。しかし、最近ではパヤオでのジギングやキャスティングの出来るボートも増えつつあります。コナ沖は、偏西風の風裏にあたる為に一年中ほぼベタ凪です。又、一年を通じて水温が高く外洋性のカジキ類やマグロ類が回遊して来ます。特にカジキ類に関しては、太平洋に生育するカジキ類の全部が釣れますが、中でもパシフィックブルーマーリン(太平洋クロカジキ)の大型が狙える事で有名です。過去にはこのカイルアコナ沖から、何十本ものグランダー(1,000ポンドオーバー)が、記録されています。その他にもブラックマーリン(シロカジキ)やストライプドマーリン(マカジキ)、パシフィックセイルフィッシュ(太平洋バショウカジキ)、スピアーフィッシュ(フウライカジキ)、ソードフィッシュ(メカジキ)が釣れます。マグロ類では、イエローフィンツナ(キハダ)とビッグアイツナ(メバチ)が良く釣れますが、中でもキハダは最も数が多く、現地ハワイ語でAHI(アヒ)と呼ばれています。


フックアップと同時にGO!

自作マーリンキャスティングルアー

ランディングの瞬間


私もコナでは、何度かトローリングでマーリンを狙った事がありますが、決して確率が高いとは言えません。しかし、コナのボートキャプテンは、殆どが(H.I.B.T)ハワイ・インターナショナルビルフィッシュトーナメントの出場経験があり、カジキの食わせ方やランディングの仕方等は世界的にみてもレベルが高いと言えます。その為か、私が今一番熱くなっているマーリンのキャスティングゲームでも、安心してボートをチャーターする事が出来る訳です。マーリン(カジキ)をキャスティングで狙う場合、先ずルアーをキャスト出来る範囲内にカジキを引き寄せる為のティージングをしますが、デッキハンドや専属のティーザーマンが乗っていない場合は、自分でティージングをしなくてはなりません。私の場合、ティーザーはモールドクラフト社のスモールバードを4連結にし、最後にカツオの一匹付けかシイラの身で作ったベリーベイトを付けます。それを、80ポンドのトローリングロッドで流し、マーリンのチェイスがあったらハンドル巻いて近づけ、そこへ自作のマーリンキャスティングルアーを投げ込みます。運良くマーリンが、そのルアーに食い付けば、その後は・・・強烈な・・・どうしようもなく・・・時間がかかり・・・大変な事なのです。コナ沖の今までの対戦成績は、ブルーマーリンを4回フックアップし、全てXXXXX。ストライプドマーリンを2回フックアップし、100ポンドクラス1本はGET。と、やられっぱなしですが、何時かはスピニングタックルで300ポンドオーバーのブルーマーリンをと思っています。1998年の夏に、フックアップしたブルーマーリンは、ゆうに400ポンドを越えていました。その日チャーターしたボートは、コナでも有名なシージェニーと言うボートでキャプテンは、ベテランのボブ氏。コナの港を出て直ぐにティーザーに使うカツオを釣り、ティージングを開始。1時間程流した所で、デッキハンドが何やら大声で指をさしています。見るとティーザーの後に真っ青なムナビレをした角のあるヤツが、一定の速度を保ちながら追尾しているではないですか!キャプテンが、とっさに船速を上げ、デッキハンドがリールをまきながらGO!と叫んだ。私もここぞとばかりにルアーをキャスト。一瞬、スクリューの泡でルアーを見失ったが、ロッドに強烈な衝撃が・・・満身の力でフックアップしたものの、まるでリールが爆発でもしたかのごとく、ラインが吐き出され一気に300メートル位出されてしまった。キャプテンがそれをみてリバースを掛けるが、とてもマーリンのスピードに追いつけません。おまけに、スタンから水は入るわ、エンジンの排気ガスをまともに吸うわと散々な目に。それでも、キャプテンはラインの方向をみながらボートを走らせ、一時は30メートル位迄寄せたがまたも300メートル程出され、3時間程経過した時、ラインの方向とは別の方向でジャンプするカジキの影が見えた。と、その瞬間ロッドからテンションが抜けた。完全に私の負け。


ランディング成功!

ストライプドマーリン(マカジキ)

110ポンド!


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