探検釣行記 国内編
北海道 忠類川


野生のエゾジカ

メスのカラフトマス

オスのカラフトマス



忠類川は、オホーツク海に流れ込む川で中標津町の外れにあります。川自体は、決して大きくは
ありませんが、河川敷が自然のまま残された清流で毎年秋になるとサケ(シロザケ)やカラフトマ
スが産卵の為に、この川をのぼって来ます。もともと北海道ではこの時期になると、サケ・マス保護
の為に河川は全面禁漁になっていましたが、この忠類川は1998年から調査目的の為に、9月の
一定期間だけ入漁料を取って一部、釣り人に開放しています。その為か、忠類川で釣りをする場合
事前に中標津漁協に申し込みをしなければなりません。そして、許可を受けた人のみが河川に立入
れる訳で、そこで初めて入漁料を払わなければなりません。それに、レギュレーションが定められ
ておりキープ出来るのは、サケ(シロザケ)とカラフトマスを合わせて5匹迄と決められています。


フライでキャッチ

精悍な面構え


解禁5日目に訪れた私とN氏は、早朝5時から入漁券を購入する為受付所の前に並んでいました。
入漁料は、3,500円とさほど驚く事もありませんでしたが、受付カウンターの上に何やら訳の分か
らない値段表が貼ってありました。その値段表には、爆竹30本組200円、50本組300円と
書かれていました。一体何のこっちゃと言う事で受付の人に聞いてみると、これが何と'熊避け'
の爆竹との事。「熊が出るんですか?」と尋ねてみると、昨日も一匹目撃されたとの事。それを聞
くなり、「50本組2つ!」と叫んでしまいました。さすが!北海道。ヒグマ(ブラウンベアー)が出るとは…
私が良くアユ釣りに行く種草川の河原には、タヌキぐらいしか出ません。クマの様な顔のおっさん
はよく居ますが…。と言う訳で、入漁券と爆竹を買った我々は早速釣りを開始、N氏はルアーで私
はフライドで狙う事にしました。するといきなり、N氏にヒット!丸々と太ったメスのシロザケで
した。続いて、私のストリーマーにもヒット!ところが、私のは背中のセリ上がったオスのカラフトマ
スでした。その後も、立て続けにカラフトマスがヒット。しかし、忠類川ではバッグリミッ
トは、リリース禁止の5匹迄と決められています。このままでは、あっと言う間にリミットに達し
てしまいます。そこでカラフトマスを釣らずに大型のシロザケを狙うべく、大型のしかもド派手
なストリーマーにチェンジ。しかし、見事に作戦失敗、釣りを始めて3時間も経たない間にStop
Fishing。翌日作戦を練り直し、大型のスプーンでトライする事にしましたが、これもカラフトマ
スの総攻撃に合いTHE END。リリース禁止のレギュレーションは、ちょっとキツイ気がします。
(最近はレギュレーションが変わっているかも知れません。)忠類川のある中標津町には幾つかの
旅館や民宿がありますが、出来ればオートキャンプがお薦めです。何故ならばその時期は、忠類川
の解禁と合わせて付近の宿は何処も予約が取り難いのと、オートキャンプをする事で、北海道の大
自然を満喫出来ると言う事です。河川でキャンプを張っていると、野生のエゾジカやキタキツネに
遭遇する事もよくあります。しかし、テントだけのキャンプは止めた方が良さそうです。ヒグマに
は、遭遇したくはありませんから。(笑)交通は、東京・大阪からは飛行機が便利で、空港からレ
ンタカーを利用すると良いでしょう。又、河口域でミノーを曳くと、カジカやアイナメを釣る事
も出来ます。それに、上流域ではエゾイワナやヤマメの釣れる源流があります。クマを倒す自信の
ある人にはお薦めです。


#9ロッドでキャッチ

スプーンでヒット




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