探検釣行記 国内編
秋田県 米代川


上空から見る鳥海山

米代川支流にて

サクラマスをGET!



米代川は、青森県から秋田県を縦断し日本海へと注ぐ川で、河口部の大型スズキと6月1日解禁のサクラマスが有名です。特にサクラマスは、他の河川に比べ6月1日からと言う日本で最も遅いサクラマスの解禁日です。私が、初めて米代川を訪れたのは24歳の時で、その時はメーターオーバーのズズキを狙う為に、大阪から車で18時間も掛けて行った事がありました。(若かったから出来た)その時から、既に米代川のサクラマスの事は知っていましたが、本格的にサクラマス狙いに通いだしたのは、1995年くらいです。それ以降、米代川の自然と広大さに魅せられ、毎年通う羽目になってしまいました。それ程、私にとって米代川は、魅力のある川なのです。何処か他の河川と違うかと言うと、先ず川が長く川幅があり水量と水圧があると言う事です。今までにも、江ノ川・日野川・千代川や岸田川でサクラマスを狙って来ましたが、米代川の様なスケールを体感する事はありませんでした。それ程迄に、米代川は手強くも魅力のある日本の川なのです。1998年の解禁日に1人で釣行した時は、前日に降った雨で増水し毎年立ち込んで釣っていた合流地点のポイントは、増水の為立込める状態ではありませんでした。仕方なく、再度地図でポイントを絞り米代川の支流の藤琴川へ入ったのですが、そこでも水流が速く20グラムのスプーンでも浮き上がってしまって、全く釣りになりませんでした。



ミノーにヒットしたサクラマス

無事にリリース


その時、近くにいた1人のルアーマンに、声を掛けられました。「ぎょーは、めずがおーぐでだめじゃろー」と。秋田弁と言うか、ズーズ弁とか言うやつで私にはかなり聞き取りにくかったが、その内慣れて来て通訳無しでも理解出来るようになったのでした。そのルアーマン?もおそらく「今日は水が多くて駄目でしょう?」と言ったので、私も大阪弁で「ホンマ!水が多すぎてさっぱりあかんわ〜」と言ってやりました。すると、その地元ルアーマンは、私が関西から来てる事が解ったのか、「そんだ、どーぐからきたべかー?」と。それから、秋田弁と大阪弁とで、サクラマスに付いて熱く語ったのでした。そのセンスの悪い?地元ルアーマンの話によると、米代川では毎年かなりの数のヤマメが放流されている為、サクラマスとなって再び米代川へ帰って来る数も多く、4〜5月頃には河口に近い橋の上から見ると、何匹ものサクラマスがみれるそうです。当然、その頃に釣ると入れ食いなのでしょうが、多分漁協では資源保護の為に解禁日をわざと6月1日に遅らせているのでは?との事。この事が本当だとしたら、大変良い事だと思いました。それにもう一つ興味のある話は、米代川では4年周期で良く釣れる年と釣れない年があるとの事。さすが!地元。逆に、そのセンスの悪い地元ルアーマンは、米代川でしかサクラマスを釣った事が無く私の話に大変興味があったみたいで、その夜自宅に私を招いてくれ食事までご馳走になってしまいました。それも、地元でしか食べれない様な‘何とか竹’の塩焼きとか少し辛かったが、ワラビのお漬物等も頂いてしまいました。翌日は、そのセンスの悪い地元ルアーマンお薦めのポイントへ入り、昼前にようやく50cmクラスのサクラマス1本をGETし、その日は終わったのですが、どちらかと言うとサクラマスヒットと言うよりも、センスのある?地元ルアーマンがヒットと言う感じでした。そのセンスのある?地元ルアーマンは、農業を営むN.A氏で今も私のサクラマスの師匠になっています。しかし、N.A氏は私を弟子とは認めていません。米代川への交通は、東京・大阪からだと飛行機で秋田空港まで飛び、そこからはレンタカーが便利です。秋田空港から米代川までは、約1時間半で走れます。飛行機の席は出来れば、右側の窓側に座ると良いと思います。着陸の15分位前に残雪の美しい、鳥海山を見下ろす事が出来ますヨッ!


フライでキャッチ!





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