モルジブ釣行記

鳥越 裕之

10月30日から一週間モルジブに行ってきました。 首都マーレーから南下してフェディドゥアトールを目標に釣ながらの移動です。さすがにマーレー近辺はスレているのかなかなかGTがでませんでしたが段々と離れていくにつれてバイト数も増え必然的に気合も入ります。 しかしGTが小さい。10kg前後がポロポロでてたまに15kgぐらいが出る。はっきり言って最新のGTポッピングロッドにPE♯6では面白くない。 ベイトはあっちらこちらで何かに追われてナブラになっているが、潮がガンガン当たっていて環礁と環礁の切れ目、すなわち水道になっているようなところや潮波が立ってサラシが広がるような所は全然無い。延々とダラダラ環礁が続いているだけだ。 こりゃデカイGTは付かんな、なんて勝手に思い込むとやる気も失せてしまう。 サファリボートの移動速度の遅さも記録的だ。 遥かかなたに島が見えあの回りはでそうだと期待して進んでも進んでもいつまでも遥かかなたである。こんな調子で一日目が終了。

二日目もなんか期待薄?な感じでのスタートとなったが、この日は違った。 朝一のベストタイムに同行者が巨大ナポレオンをゲット! そして昨日とは明らかに違うサイズのGTがヒットし出しました。 外道で来るグルーパーもデカイのが混じります。 段々と船は南下しついにフェディドゥアトールに到着。 潮当たりの良いところは遠くからでもサラシが確認できナブラもそこら中で起こっている。 環礁と環礁の間や島と島の間で潮流が複雑に流れ込んでいるような所でナブラや大量のベイトフィッシュが確認できた時は、100%に近い確立でGTがヒットしてくる。 しかし船中全員がヒットの嵐ではなく一人か二人がヒットしたら終わってしまう。やっぱりスレているのでしょうか? こんな感じで二日目も終了。

三日目はえらい物と遭遇! イルカの群れと同時にカジキの群れが! セイルフィッシュではなく明らかにマーリンである。これは凄かった。なんせ全員のポッパーにアタックしまくる。写真を取るひまも無い。ポッパーの後ろからいきなりビルがニョキッと出てきてはポッパーを襲うのである。 みんなが必死でポッパーを投げている中、私は必死でシステムを組みなおしPE#6にリーダー170ポンド、ルアーにメタルジグの8オンスシングルフックをキャスト。 トリプルフックじゃ貫通力が分散されて乗りにくいと思いシングルの付いているジグに交換した。滅茶苦茶しんどい。けど狙いは的中!バンバン食ってくる。でも乗らない。遅合わせでも早合わせでもバレてしまう。 そうこうしてる内にカジキの群れが遠ざかり船を戻してもらう。船が大きくてクルッと回れない。大きな円を描きながらUターンしている時に、私は8オンスのジグをフルキャスト。トローリングの要領で引っ張っていると突然ヒット。フルドラグに近いスプールから矢のようにラインが引っ張り出される。何回も合わせを入れて今度は確実にストライクした。でもGT用に用意したリールだけにラインが足りない。思わず手でスプールをつかんで強引ファイトをしてしまう。GTロッドがバットから曲がり全体重でそれを支える。それでも本当に凄いパワーでラインを引き出す。これ以上はヤバイと無理やり止めに出た瞬間、(ブチッ)とラインブレイク!!! 内心、ちょっとホッとした。 しばらくボーゼンとしていたがフツフツと悔しさと魚の凄さが身にしみてきた。今は悔しいの一言だ。 この日はみんながカジキに沸いた一日だった。

翌日、カジキの群れが頭の中に残る中、GT狙いで出発。 ここぞ!というポイントではGTが食ってくる。いいときは一つのルアーに5、6匹のGTがチェイス。船内も盛り上がる。 こんな調子で最終日を迎え惜しみつつも帰路についた。 クルーの方たちは(2月に北に来い)(ベリーグッドポイント、ビッグGTが待っている)と言っていた。





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